奥さんが貴婦人気取りだからといって、それを咎めるものはいない。若い女性たちが彼女のことをどこかで笑っていたとしても(そのなかには監督の愛人も含まれる)。それは彼女に関する事柄ではない。まるで裸の女王様(王妃様)のような生活を妻は送っていた。多少は主人の ...
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January 2023
小説「グッバイ!とてもツライけど」第十五日目 不倫3
もちろんそれは監督が感じたことでしかない。女性の側からしたら、不倫相手として愛人としてお金を支援されるのは「屈辱」なのかもしれない。そしてできるなら「正妻」のポジションを、とひそかに望んでいたのである。これこそ世の中の妻や母親がもっとも恐れることだ。今 ...
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小説「グッバイ!とてもツライけど」第十五日目 不倫2
ここで一人の映画監督の話しをしよう。彼は社会的にはある程度成功を収めている。遅い結婚だったにしても、妻も子どももいる。映画監督になれる人など、数多いわけでないのだから彼は勝者であるかもしれない。そして勝者は報酬が得られるのであり、それが愛人だったとして ...
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小説「グッバイ!とてもツライけど」第十五日目 不倫1
痴漢や下着などの盗撮は犯罪だが、不倫が犯罪かどうかは判別しにくいところがある。もちろん道義的には問題だし、結婚という制度を壊すものだから許されるものもない。それでも多くの人々が不倫をしている。そのせいで慰謝料を払ったり、パートナーを苦しめている。た ...
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