彼の出ている店はルーツという名前のライブハウイスで、地下に店がある。沖縄料理屋の横から地下に降りると、中はガランとしていた。私がチケット代を払うと、店の人がドリンク券をくれる。私はジントニックを片手に、すでに始まっていたライブに耳を傾ける。彼の出番 ...
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February 2022
小説「グッバイ!とてもツライけど」第六日目 約束1
彼は死ぬ前に手紙を書いていた。それは後になって私に渡された。その手紙の中で、彼は自分のバンドのことを語っていた。また音楽への愛情を。そのような者がなぜ死なねばならなかったのか、私には疑問だった。ただ都会の風の下、そんな感傷もいつまでも残るわけで ...
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