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 痴漢や下着などの盗撮は犯罪だが、不倫が犯罪かどうかは判別しにくいところがある。もちろん道義的には問題だし、結婚という制度を壊すものだから許されるものもない。それでも多くの人々が不倫をしている。そのせいで慰謝料を払ったり、パートナーを苦しめている。ただ動物的にいえば、オスが多くのメスを求めるのは当たり前のことかもしれない。ある社会ではいまだに一夫多妻制度を保っている。それを言うと、逆はどうなのかということもあるが。

 社会が成熟すれば結婚する人自体が減ってくる。また子どもを生む人数も減ってくる。一人の子どもを産んで、その子を丁寧に育てる。成熟した社会ではそのような傾向があり、パートナーも一人というような少人数制度になっていく。多くと交わり、多くを産み、そして多くが死ぬ。そのような社会は発展的な国であり、また発展的な動物(そういう言い方が正しいのかは分からないが)である。死ぬ確率が少なくなればなるほど、産む人数も減ってくる。

 いや不倫から話しがそれた。相手を好きになったり、誘惑に負けたり、もしくは裏切り、気分転換、エネルギーの循環、不倫にはさまざまな要因が考えられる。もし結婚していなければ不倫ではないし、それほどひどいと咎めることは難しい。付き合っているだけなら浮気されるほうにも原因があるんじゃないか、ということだ。でも「結婚」している場合には、そうはいかない。それは社会的な制度だし、つまり子どもや家族という国の根幹に関わることなのだ。ただしスピリチュアル的な意味でいうなら、浮気もひとつのサガといえる。しっぺ返しを食らうのも、成長のため。そして浮気されるほうも、その経験を通して何かを学ぶのである。