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彼らの一部はあらゆるプレシャーやストレスから解放されるために、またその場限りの至福を味わうためにアルコールを飲酒する。それが町をさらに高みに上らせる。相手より上になろうと競いながら落ちぶれていく。金持ちが勝って、貧乏が負けのような気がしている。批判と批評、不安と恐れ、意地悪と罠、罪悪感と愚痴。そういうものを眺めながら交互に行きかう首都高。さらにその上空にはヘリコプターが旋回し、メディアへ情報を垂れ流している。それを日本中の退屈した人々が消費する。

もちろん国会議員は、料亭や宴席を渡り歩き、媚を売り化粧直しに余念がない。市民の前に出る時には、バレないように真っ白な仮面を用意している。激しい怒り、さげずむ声、泣きだす涙。そういうものが仮面の下には隠されてて、都会の街を隠している。洗練された作法の下に隠された野蛮な感情。脳外科医が手術したら一発で判明するだろう欲望の塊。そうしたものが雨風に吹きさらされ、ビルの窓を撃つ。ズトンズトンと音をたて、人々の心を根こそぎ、持っていく。残されたのは首を吊った操り人形?

深夜の光は、人間の脳を目覚めさせる。だが同時に心を閉じ込めるだろう。欲望のタガを外し、享楽の街道を邁進させるだろう。未開の土地を行進しつづけるだろう。建築業者が金儲けのためにブルドーザーを運転する。その騒音が闇夜に黄泉がえり、反響する。誰も振り向かない一本道の交差点、車同士が衝突する。どちらも譲らない勝気な運転手たち。再び怒声、プライド、上から目線、荒削りなリアクション。太古から何一つ変わらない闇。男と女の性交。成功を求める歓声。完成を悔やむため息。一気に発展したため、かえって美しい未開の土地。そして空しく響き渡る言葉の羅列。